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本田技研工業株式会社
自動車・輸送機器

理系メンターに聞く!専攻別Q&A(機械工学編)

「好き」や「専門」に縛られず、機械系の汎用性を武器に戦略的なキャリアを築き、現場と人事の両面で語るHonda社員のリアル。

2025/12/26
門間 雄紀
本田技研工業株式会社
人事部 人材開発課
業種
自動車・輸送機器
職種
採用担当

「機械系って、就活だとなにが強みになるの?」「入社後って実際どう?」。そんなモヤモヤに、Hondaで車両開発を7年間経験し、現在は人事部で活躍している門間さんが、できるだけリアルに答えてくれました。きれいごとじゃない“現場と採用の両方を知る先輩の声”、ぜひ参考にしてみてください。

 

Q. 理系の中でも機械工学系を選んだ理由は?
A. 「幅が広くて潰しが効きそう」という、現実的な理由でした。

私は理工学部の精密機械工学科の出身です。機械・材料・熱・流体といった“四力”を一通り扱える点に魅力を感じていました。特定分野に深く絞るより、まずは“ものづくりの基礎体力”をしっかりつけておくほうが、将来的に選べる道も広がるだろうと考えたからです。

実は私、理系が好きで進路を決めたわけではありません。“潰しが効く”という感覚だったのです。その延長で「より幅広くやれる機械系が一番いいな」と考えていました。

 

Q. 他の理系専攻と比較して、機械工学系の学生ならではの独自性はあった?
A. 専門を一つに絞るというより、「成立させる」思考が身についたことですね。

機械工学、特に構造系の研究では、「この形で本当に持つのか?」「どこに一番力がかかるのか?」をひたすら考えます。きれいな計算結果が出れば終わり、ではなくて、実際に使えるかどうかまで含めて考えるのが前提です。

正解が一つに決まっているわけではなく、条件や制約を整理しながら「この設計なら現実的だな」という着地点を探していく。理論と現実を行き来しながらバランスを取っていくこの思考のクセは、機械工学系ならではの強みで、社会に出てからも確実に活きていると感じています。

 

Q. 機械工学系に進んで“正解だった”と思うことは?
A. やはり「潰しが効く」という考えは間違っていなかったです。

機械系に限らずですが、理系というだけでとりあえず選択肢が広がりますよね。どんなテーマが来ても、とりあえず理由を分解して考えるクセが身についていたので、開発でも人事でも迷子になりにくかったんです。

それに機械系って、手を動かす・確かめる・直す…みたいな“泥臭いPDCA”を自然と経験するので、社会に出てからも応用がききました。「とりあえずやってみる」って気質は、あの頃に育った気がします。結果として、選択肢が広がっただけじゃなくて、初めての仕事でも変に臆せず入っていけました。そういう意味でも、機械系を選んだのは間違いなく私にとって“正解”でした。

 

Q. 機械工学系の先輩や同期の就職先は?
A. ほぼメーカーです。

基本的にはメーカーで、私だけでなく同期はほぼ全員が自動車メーカーに就職しました。その他は、電機メーカーや、研究のつながりもあって昇降機メーカーへ進んだ人もいました。やはり機械系の進路は“ものづくり寄り”になりやすく、食品系などはかなり少なかったですね。

 

Q. 機械工学系として就活するメリットと大変さは?
A. 自分の“強みのつくり方”次第だと思います。

正直、そこは明確には答えにくいですね。結局は自分次第で、私の場合は、インターンシップへの参加が転機でした。自ら希望したこともあって、Hondaでも他メーカーでもサプライヤーでも、全てのインターンシップで“ドアの部署”に配属されました。そのおかげで、普通の学生では知らないレベルのドア知識を持てたことで、面接では「なんでそんなにドアに詳しいの?」と聞かれるほどの強みを持てました。もちろんこれが唯一の正解ではありません。何を強みとして就活に臨むかは、自分なりに考える必要があると思います。

 

Q. Honda以外に、どんな業界・企業への就職を検討した?
A. 自動車業界に絞って活動しました。

私の場合は、自動車業界に完全に絞っていました。完成車メーカーだけではなく、部品メーカーも検討していました。中でも完成車メーカーが第一志望で、そのなかでもインターンシップを通じて最も惹かれていたHondaに入社できて幸運だったと思います。

 

Q. Hondaの開発領域/人事部の中で、機械工学系の人の割合は?
A. 開発職種によって少し変わります。

私は車体のボディ関係ということもあり周りの割合としては、機械系が多いかな?という感じでしたが、生物や化学など異なる分野の方も多くいました。人事部については、ほとんどの社員が文系です。開発現場を経験した理系として人事にいるのはかなりレアな立場だと感じています。だからこそ、理系学生の不安に寄り添えるのは、今の自分の強みだと思っています。

 

Q. 学生時代の研究は、入社後も役に立つ?
A.学びが直結しないことも多いですが、研究の進め方は活かせます。

私は学生時代、ドア内に衝撃を吸収する部材を入れて、事故の際のダメージをどこまで抑えられるかを評価する研究に取り組んでいました。入社後もドアの開発を担当していたのですが、そう聞くと「研究がものすごく活きているのでは?」って思いますよね。ですが、実際の開発になると、学生時代の研究がそのまま仕事に活きるわけではなかった、というのが正直な実感です。ただ、研究の中でゴールを決めて計画を立て、先輩後輩や外部の人と協力しながら成果を出した経験は、どんな仕事でもすごく役に立ちます。結局、一番活きるのはそこだと思いますね。

 

Q. 機械工学系でHondaに入ったら、どんなキャリアが描ける?
A. 領域が広い会社だから、どんなことにも挑戦しやすいと思います。

というのも、Hondaは領域が広すぎて、「自分の専門がハマる場所」を探すというより、“やりたいことに合わせてポジションを見つけにいく”会社だからです。

自動車や二輪はもちろん、航空・ロケット、水素、ロボティクス、材料研究、ソフトウェアまで、とにかくフィールドが多く、むしろ「やりたいことがない領域を探す方が難しい」のがHondaの面白さです。機械系で入って車両開発の中心で活躍する人もいれば、そこから思い切って全然違う技術領域に飛び込む人もいます。専門で縛られず、好奇心ベースでキャリアを描ける。それが、私がHondaで働く中で一番強く感じる魅力です。私自身もそうですしね。

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会社情報
本田技研工業株式会社
自動車・輸送機器
自動車・輸送機器
本社所在地
東京都港区虎ノ門2-2-3 虎ノ門アルセアタワー
代表
取締役代表執行役社長 三部 敏宏
社員数
連結197,039名/単独33,065名 ※2023年3月31日現在
設立
1948年(昭和23年)9月
資本金
860億円