
研究から、TECH人材をヒーローに。
『TECH人材をヒーローに』するべく、 「これから研究に取り組みたい学生」や「研究活動に没頭している学生」の活動を研究の切り口から応援します。

研究から、TECH人材をヒーローに。
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「テーマの罠」「楽すぎた後悔」…先輩が流した5つの涙のスパイスを糧に、ミスマッチのない熱々な研究室選びを実行しよう。
このコンテンツは熱々カレーライス主義に基づいて、ちょっとおせっかいで、スパイスの効いた表現や内容にしています。 熱々カレーライス主義って何なの?という方は、まずは こちら をご覧ください。
他人の成功体験は「ふーん、すごいね」で終わることが多いけど、他人の失敗談は、自分を救う最高の教材になる。
「熱々カレーライス」を作る過程で、スパイスの配合を間違えて激辛にしてしまったり、煮込みすぎて鍋を焦がしたり……。研究室選びも同じだ。決して「悪い場所」を選んだわけではなく、ただ「今の自分や将来のキャリアに合わない場所」を選んでしまったことで、数年間の大学生活を「後悔の味」で埋め尽くしてしまった先輩たちは、実は君たちのすぐそばにたくさんいる。
今回は、「ミスマッチのしくじりケース」として、ありがちなストーリーを5つ紹介しよう。先輩たちが流した「涙のスパイス」を、君たちの納得解を作るための材料にしてほしい。
「とにかく今はAIやロボティクスがアツい! 最先端の技術を研究していれば就活も無双できるし、何より響きがかっこいい。中身が多少しんどくても、テーマが面白ければ耐えられるはずだ。」
いざ入ってみると、その研究室は「1日中、1人でPCに向かって地味なデータクレンジング(下準備)を延々と繰り返す」スタイルだった。自分は本当は「仲間と議論しながら、手を動かして試作機を作りたい」タイプ。研究テーマは好きでも、その「日々の作業(プロセス)」が苦痛で、次第に研究室に向かう足が重くなってしまった。
「何を研究するか(具材)」と同じくらい、「毎日どんな作業を、どんなリズムで行うか(調理法)」が重要だ。憧れのテーマでも、作業スタイルが自分の性格と合わなければ、情熱はあっという間に冷めてしまう。
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「世界的に実績がある研究室なら、自分も圧倒的に成長できるはず。厳しい環境に身を置いて、自分を追い込みたい。」
その研究室は「24時間365日、研究を最優先する」のが当たり前の文化だった。一方、自分は就活にもじっくり時間を割きたかったし、課外活動での人脈作りも大切にしたかった。研究室から「期待される活動強度」と、自分の「理想の生活バランス」が致命的にズレており、どちらも中途半端になって精神的に追い詰められた。
圧倒的な成果が出る環境には、相応の「拘束」や「負荷」がセットになっていることが多い。それが「今の自分が求めている強度か?」「就活や私生活と両立できるか?」をリアルにシミュレーションしておくべきだった。

「この研究室は『コアタイムなし、ゼミも自由参加で楽だ』と先輩から聞いた。友達もみんなそこに行くって言ってるし、僕も一緒にいれば安心かな。就活の準備もゆっくりできそうだ。」
確かに自由だったが、あまりにも「刺激」がなかった。周囲も「最低限のノルマをこなせばいい」という空気。いざ就活が始まってみると、本気で研究に打ち込んでスキルを磨いた他研究室の友人と比べ、自分には語れるエピソードも自信も何もないことに気づき、愕然とした。
「楽」を求めるのが悪いわけじゃない。けれど、周囲に流されて、自分の成長機会を捨ててはいけない。 カレーの辛さの好みは人それぞれ。君たちが「熱さ」を求めているなら、甘口すぎる環境はただの退屈でしかない。
「研究は大学を卒業するための通過点。とりあえず興味があるニッチな理論を追いかけてみよう。将来のことは、配属されてから考えればいい。」
将来はエンジニアとしてIT業界で活躍したいと思っていたが、配属先は「実験装置の自作と物理現象の観測」がメインの場所だった。身につくのは高度な工作技術や物理の知識。就活の面接で「IT業界でどう活かせるか?」と聞かれても、直接的なスキルセットの繋がりを説明できず、自分の首を絞めることになった。
必ずしも「研究=仕事」にする必要はない。けれど、「その研究室で過ごすことで、どんなポータブルスキル(論理的思考、特定の技術、交渉力など)が身につくか」という視点は持つべきだ。出口(将来)を見据えない選択は、後で自分を迷わせる。
「Webサイトには楽しそうな集合写真が載っているし、研究内容も申し分ない。わざわざ見学に行かなくても、情報は揃っている。」
いざ入ってみると、学生同士の会話がほとんどなく、全員がイヤホンをして黙々と作業する「静寂すぎる」場所だった。自分は「分からないことをすぐ誰かに相談したり、雑談からアイデアを広げたりしたい」タイプ。1日中誰とも話さない環境がこれほど苦痛だとは、実際にその場に身を置くまで想像もできなかった。
ネットの情報や写真は、ある一瞬を切り取ったものに過ぎない。「自分がその空間に一定期間いて、居心地が良いと感じるか」。その直感は、実際に足を運んで空気を感じ取らなければ得られない。

先輩たちの失敗に共通しているのは、 「自分の内なる基準(性格や将来像)」と「環境」を照らし合わせる作業を怠ったことだ。
科学技術・学術政策研究所(NISTEP)などの調査では、博士課程学生が、研究環境を「研究指導の質」「研究交流」「研究施設・設備」「経済的支援」など複数の側面で捉えていることや、教育プログラムの満足度に関する項目の分布が示されている。こうした結果からも、研究生活の納得感は、研究内容だけでなく、研究指導や交流、支援、環境など“複数の要素”の組み合わせで左右されやすいことがうかがえる(※1)。
君たちが今やるべきことは、これらの失敗談を「対岸の火事」と思わず、自分事として想像してみること。
「自分は、ケース1のような作業スタイルに耐えられるか?」
「自分にとって、絶対に譲れないスパイス(条件)は何なのか?」
失敗の多くは、「自分の価値観を明確にすること」と「現場の空気を確かめること」で未然に防げる。
君たちだけの納得解=「自分にぴったりのカレー」を作るために、今一度、自分という「具材」をじっくり見つめ直してほしい。
次は、失敗を回避するための最大の防御策【2-5】差がつく研究室訪問 ― 手順とマナー完全ガイドについて詳しく見ていこう。現場の空気を確かめるための「具体的な作法」を伝授する。
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(※1)NISTEPの博士課程学生・博士人材に関する調査結果(研究環境の所感、教育プログラム満足度など)を参考に構成。