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『TECH人材をヒーローに』するべく、 「これから研究に取り組みたい学生」や「研究活動に没頭している学生」の活動を研究の切り口から応援します。
【3-3-2】低学年からできること:研究に役立つ基礎スキルを身につける|研究コラム3『希望の研究室』
研究室配属は突然始まらない。低学年のうちに基礎を磨き、主体的に動く癖を。その一歩が君だけのキャリアを煮込む隠し味になる。
このコンテンツは熱々カレーライス主義に基づいて、ちょっとおせっかいで、スパイスの効いた表現や内容にしています。 熱々カレーライス主義って何なの?という方は、まずはこちらをご覧ください。
「研究室に入るまでは、研究のことは何もわからないままでいい」
「3年生の終わり頃になったら、急に『研究者』としてのスイッチが入るはずだ」
もし君たちがそう思っているなら、少しだけ現実を直視してほしい。研究室配属という「本番の調理」が始まったとき、包丁も握ったことがない状態でキッチンに立たされたらどうなるだろう?
ジャガイモの皮のむき方も、火加減の調整もわからない。それでは、どんなに高級なスパイス(最新の設備や高名な教授の指導)があっても、美味しい「研究カレー」を作ることはできない。
実は、研究に必要な「基礎スキル」の多くは、研究室に入る前の低学年のうちから仕込んでおくことができる。 しかもそれは、目の前の定期試験の成績を上げることにもつながりやすく、なおかつ将来の就活でも武器になりうる。
今回は、低学年のうちに研いでおくべき「技術とマインド」の磨き方を解説しよう。
研究室に入ってから慌てないための「基礎スキル」
「研究」と「勉強」は違う。勉強は「既にある答え」を効率よく覚えたり、解くことだが、研究は「誰も知らない答え」を自力で探し出す作業だ。しかし、その作業を支えるのは、間違いなく君たちが今学んでいる基礎知識なんだ。
🧰 数学・物理・情報の「道具箱」を整理する
「この公式、いつ使うんだよ……」と思いながら受けている基礎科目。実はこれこそが、研究における「最強の汎用ツール」だ。
- 数学力: データを解析し、現象をモデル化するための言語。
- プログラミング: 実験を自動化し、シミュレーションを行うための手足。
- 論理的思考(ロジカルシンキング): 予想外の結果が出たときに「なぜ?」と問い、仮説を立てるための羅針盤。
これらは、いざ研究室に入ってから「基礎がわかりません」と泣きついても、先生や先輩が手取り足取り教えてくれるとは限らない。「道具の使い方はある程度知っている」という前提で、研究の議論が進んでいく場面が多いのだ。
✅ 「当たり前」の精度を極める
スキル以前の「行動習慣」も、立派な研究基礎力だ。
- 課題の期限を死守する: 研究では「学会発表」や「論文投稿」など、動かしにくい締切が発生することが多い。
- 適切に考察する: 実験レポートを書く際、単に「予想通りでした」で終わらせず、「なぜ誤差が出たのか」「別の手法ならどうなるか」を一行でも多く書く癖をつける。
これらは、大学の成績(GPA)にもつながりやすく、先生が重視しがちな「誠実さと粘り強さ」を伝える材料にもなりうるんだ。
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先生が「この学生、伸びるな」と確信する瞬間
【3-1】でも触れたが、先生は君たちの成績だけを見ているわけではない。彼らが本当に求めているのは、「自分で考えて動ける(自走できる)パートナー」だ。
特に以下のポイントにおいて「おっ、こいつは違うぞ」と思わせることができれば、希望の研究室への切符はぐっと近づくこともある。
| 評価項目 | 指導教員が見ている「生身」のポイント |
|---|---|
| 成績・単位 | 「苦手な科目からも逃げずに、やるべきことを完遂できるか?」という信頼性 |
| 論理的思考 | 「授業の質問が、単なる用語の確認ではなく、背景や構造を理解しようとしているか?」 |
| 有言実行 | 「『興味があります』と言った後に、実際に自分で調べたり行動したりしたか?」 |
| 粘り強さ | 「上手くいかない実験や課題に対して、めげずに多角的なアプローチを試せるか?」 |
学外という「フィールド」でスパイスを拾う
「学校の勉強だけじゃ物足りない」「もっとリアルな技術に触れたい」という君は、ぜひキャンパスの外に飛び出してみてほしい。今は、低学年でも挑戦できる「実験的な場」がたくさん用意されている。

🧑💻 個人開発とアウトプット
プログラミングでも、電子工作でも、あるいは科学系のブログでもいい。「自分で何かをゼロから作り上げた経験」は、どんな教科書よりも君たちを成長させる。GitHubにコードを上げたり、技術イベントで発表したりすることは、研究室配属において有力な「ポートフォリオ」になりうる。
🏁 ハッカソンや技術コンペ
短期間で集中してプロダクトを作るハッカソンなどは、まさに「研究の凝縮版」だ。
- 課題を見つける
- 技術を組み合わせて解決策を形にする
- プレゼンして価値を伝える
このサイクルを一度でも回したことがある学生は、研究室に入ってからも期待されやすい。
🪟 テックポータルと企業イベントの活用
テックポータルでは、企業の最新技術やエンジニアの「生の声」を発信している。
「どの技術が将来有望か?」「企業はどんな研究を求めているのか?」を知ることは、君たちの学びのモチベーションを変えるきっかけになるはずだ。
また、可能であれば数日以上のインターンシップに参加してみるのもおすすめだ。1dayのような「見学」だけでなく、実際に手を動かすインターンは、自分の基礎スキルが現場でどう通用するか(あるいは通用しないか)を知る機会になりやすい。
最後に:行動のハードルを下げよう
「基礎スキルを身につける」なんて言うと、なんだかものすごく大変なことに聞こえるかもしれない。でも、最初から完璧なカレーを目指さなくていい。
- 今日の授業のレポートに、一つだけ「独自の考察」を加えてみる。
- 気になっていたプログラミング言語の「Hello World」だけやってみる。
- テックポータルの記事を読んで、知らない用語を一つ検索してみる。
そんな小さな「下ごしらえ」の積み重ねが、気づけば君たちを「研究室が欲しがる、スパイスの効いた学生」に変えていく。
研究は、研究室に入ってから始まるんじゃない。
「もっと知りたい」「もっとできるようになりたい」と手を動かしたその瞬間から、もう君たちの研究人生は始まっているんだ。
次は【3-3-3】低学年からできること:研究室・教員と“顔見知り”になる。その方法について紹介しよう。
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参考文献
- 文部科学省(資料PDF)「学修成果/教育成果の可視化の実際と課題」 https://www.mext.go.jp/content/221220-mxt_koutou01-000026647_11.pdf
- 日本経済団体連合会「採用選考に関する指針(2018年3月12日改定)」 https://www.keidanren.or.jp/policy/2018/015.html
- 日本経済団体連合会「定例記者会見における中西会長発言要旨(2018年10月9日:2021年度以降は指針を策定しない旨)」 https://www.keidanren.or.jp/speech/kaiken/2018/1009.html
- 日本経済団体連合会「採用と大学改革への期待に関するアンケート結果(2022年1月18日)」 https://www.keidanren.or.jp/policy/2022/004.html
- 独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)「DX白書」 https://www.ipa.go.jp/publish/wp-dx/index.html
- 独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)「IT人材白書2020(アーカイブ)」 https://www.ipa.go.jp/archive/publish/wp-jinzai.html
