
研究から、TECH人材をヒーローに。
『TECH人材をヒーローに』するべく、 「これから研究に取り組みたい学生」や「研究活動に没頭している学生」の活動を研究の切り口から応援します。
【5-4】研究室配属中のリケジョへ ― それ、あなただけじゃない|研究コラム5『リケジョのリアル』
周りのキラキラに惑わされないで。研究の停滞も悩みも、すべては将来の武器に。「楽しい」と「しんどい」の波を乗りこなし、次の一歩を踏み出そう。
このコンテンツは熱々カレーライス主義に基づいて、ちょっとおせっかいで、スパイスの効いた表現や内容にしています。 熱々カレーライス主義って何なの?という方は、まずはこちらをご覧ください。
「……本当に、このままでいいのかな」
研究室の片隅や帰り道で、ふとそんな言葉が口から出たことはないだろうか。
スマホを覗けば、友人が内定者懇親会で楽しそうに笑っている写真や、SNSの「キラキラした働き方」をしている人の投稿。自分はといえば、朝から晩まで終わりの見えない実験を繰り返し、解析データと格闘し、周りの空気を読んでしまう毎日。
もし君たちが今、「自分だけが取り残されているような孤独」や「この先のキャリアに対する不安」を感じているなら、これだけは知っておいてほしい。
その感情、君だけじゃない。
今、君たちが感じているモヤモヤは、真面目に研究と向き合い、人生を自分らしく彩ろうともがいている証拠。今回は、研究室という「限られたコミュニティ」で抱えがちな悩みを紐解き、少し心を軽くするスパイスを届けていこう。
「隣の芝生」が眩しすぎて、しんどい君へ
研究室という狭いコミュニティにいると、どうしても「比較」のスパイスが効きすぎて、心がヒリヒリすることがある。
👥 研究室内の「デキる人」との比較
隣のデスクで着々とデータを積み上げ、教授からも信頼されている同期。自分は同じ時間だけ実験しているのに、なぜかエラーばかり。「私、向いてないのかも……」と、自分の適性を疑ってしまう。
🌍 「外の世界」との比較
他学部や他大学に進んだ友人が、一足先に社会人としての準備をしていたり、学生生活を謳歌している姿。修士課程まで進むと、学部卒で就職した友人が「初任給で旅行に行った」なんて話を聞いて、経済的な焦りを感じることも。
📱 SNSに溢れる「理想のライフスタイル」との比較
タイムラインに流れてくる、完璧なワークライフバランスを体現しているかのようなインフルエンサー。その発信は、研究で余裕がなくなった心には眩しすぎる。
でも、ちょっと待ってほしい。SNSは「人生のハイライト」だけを切り取った編集済みの映像だ。 君たちが今、実験の失敗を繰り返しているのは、人生というカレーを煮込む「下ごしらえ」の真っ最中。下ごしらえなしで美味しいカレーができるわけがないよね。
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キャリアとライフイベントの「板挟み」の悩み
理系女子学生の中には、早い段階から「ライフイベント(結婚・出産など)」を意識したキャリア選択に頭を悩ませる人もいる。
内閣府の「男女共同参画白書(令和6年版)」では、共働き世帯が一般化する一方で、家事・育児の負担が女性側に偏りやすいことなど、両立を考える上での課題が示されている。こうした状況は、「育児や家事と、専門性の高い仕事(研究職・技術職など)を両立できるのか」といった不安を抱えやすくする要因になり得る。
- 「研究職はハードだから、子育てしながらは無理?」
- 「一度キャリアを中断したら、技術の進歩についていけなくなる?」
こうした悩みは、日本の社会構造や、身近にロールモデルが少ないことなどが背景にあることも指摘されているんだ。
でも、安心してほしい。 企業では、育児や介護をしながら働き続けやすい環境(制度・支援策)の整備や周知が進められている。そうした制度を活用しながら、高い専門性を維持して自分らしい生活を送る人もいる。
今の研究室での「論理的思考力」や「粘り強さ」は、どんなライフステージにおいても君たちを助ける心強い武器(スパイス)になる。
研究室での人間関係という、濃いスパイス
研究室は、メンバーが固定された空間だ。
「周りのノリについていけない」「教授の指導スタイルが合わない」「女子が自分一人だけで、愚痴を言える相手がいない」……。
そんなときは、無理に馴染もうとしなくていい。
研究室外にコミュニティを持とう。学外のイベントに参加したり、テックポータルのようなプラットフォームで他大学の仲間とつながったり。
「研究室が世界のすべて」だと思ってしまうと、そこでのトラブルはしんどく感じやすい。でも、「ここは修行の場」と思えば、少しだけ客観的になれるはずだ。

研究が「楽しい」と「しんどい」の波を乗りこなす
研究には、バイオリズムがある。
- ✨ ワクワク期: 新しいテーマが決まり、予備実験がうまくいく時期。
- 🌀 停滞期(沼): どんなに頑張っても望むデータが出ず、原因もわからない時期。
- 🔥 追い込み期: 締め切りに追われ、研究に没頭して形にする時期。
今、「しんどい」と感じているなら、それは「停滞期の沼」にハマっているだけかもしれない。どんなに優秀な研究者だって、一生ワクワク期でいられる人はいない。
「実験が失敗続きで、もう辞めたいと思った日は数えきれない。でも、半年後にたまたま出た一つのデータで、それまでの苦労がすべて報われた。あの絶望感を知っているから、今の仕事でのトラブルにも動じない自分がいる。」
(某大手化学メーカー勤務・修士卒 先輩談)
先輩たちも、君たちと同じように弱音を吐き、それでもなんとかカレーを煮込み続けてきた。その「しんどさ」こそが、将来の「レジリエンス(復元力)」という深みを作ってくれる。
「あなただけじゃない」から、一歩踏み出せる
テックポータルは、君たちに「がんばって」とだけ言うつもりはない。
「今日はもう無理」と思ったら、実験を止めて美味しいものを食べに行けばいい。早めに研究室を出て、映画を見に行ったっていい。
君たちの価値は、研究の成果だけで決まるものじゃない。
研究がうまくいっても、そうでなくても、君は君のままで十分に価値がある。
今のモヤモヤを独りで抱え込まず、言葉にしてみよう。SNSのキラキラではなく、泥臭い「本音」を共有できる仲間が、ここにはたくさんいる。
「今」を乗り越えようと、がんばっている君たちへ。その経験が、将来どんな景色につながるのか、気にならないかな?
次は、【5-5】研究室での経験は、キャリアにどうつながる? で、今の苦労が、実は最高に美味しい「隠し味」になる理由を教えるよ。
<編集者プロフィール & コメント>
理系分野の院生・ポスドク経験がある【もと・リケジョ】。
「自分が学生時代に迷ったり悩んだりした経験もまじえて、コラムを作りました。
このコラムを読んで『ちょっと元気出た』『気持ちが軽くなったかも』と思っていただければ幸いです。」
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参考文献
- 内閣府「男女共同参画白書 令和6年版」
https://www.gender.go.jp/about_danjo/whitepaper/r06/zentai/index.html - 厚生労働省「令和5年版 働く女性の実情」
https://www.mhlw.go.jp/bunya/koyoukintou/josei-jitsujo/23.html - 文部科学省(令和5年)「女性理工系進学者等をめぐる状況調査結果(概要)」
https://www.mext.go.jp/content/20230510-mxt_kiban01-100000016_1.pdf
