【コース6-2-1】自分を商品として売り込む戦略術|ステップ学習『マーケ思考で読み解く世界』
就活を自己マーケと捉え、SWOT分析で自分の市場価値を可視化。理系の強みを戦略的に売り込む方法を解説。
【コース6の記事一覧は▶をクリック】
📖 記事概要
就職活動は、まさに自分という商品を企業という市場に売り込む「自己マーケティング」だ。
この記事では、理系学生の君たちが持つ専門性と論理的思考力を活かし、企業が実際に使うマーケティングフレームワーク(SWOT分析・3C分析)を就活に応用する方法を解説する。
自己PRを「自分という商品を売り込む営業活動」として再定義し、戦略的に内定を勝ち取る実践的アプローチを身につけよう。
研究と就活は「同じ構造」でできている
君たちは普段、研究で仮説を立て、実験し、データを分析して結論を導く。
実はこのプロセス、企業が新商品を市場に投入する時のマーケティングプロセスと同じ構造だ。
つまり、君たちはすでにマーケティング思考を持っている。
問題は、それを就活に活かす発想をしていないことだ。
📊 リアルな現実
- 大学院進学率:理系で約70%以上(国立大学)
- 同分野の学生が同じ企業群に集中し、競争が激化
理系だから安心、という時代ではない。
むしろ専門性をどう見せるか・どう売り込むかが、勝負を分けるポイントになる。
知識・スキル・マインドの3要素をPRで的確に盛り込み、マーケティング分析で「自分の市場価値」を可視化しよう。
🎯 SWOT分析で「自分の立ち位置」を数値化する
SWOT(スウォット)分析は、企業が戦略を立てる際に必ず使うフレームワークだ。
内部環境(自分自身)と外部環境(就活市場・企業動向)を、強み(Strength)・弱み(Weakness)・機会(Opportunity)・脅威(Threat)の4要素で整理することで、冷静な自己分析が可能になる。
SWOT分析のメリット
- 商品開発の観点:競争優位性を明確化し、勝ち筋を見つける
- 就活の観点:自分の強みを活かせる業界・企業を特定し、弱みを補う戦略を立てられる
- 共通の価値:感情的判断ではなく、定量的・論理的に現状を把握できる
要するに、研究で培った客観的分析スキルを「自分」という被験体に適用することがポイントだ。

🎓理系学生全般のSWOT分析(例)
💪 Strength(強み)
- データに基づく論理的思考力
- 回路設計・材料分析などの専門技術力
- 仮説検証サイクルによる問題解決力
- 研究プロジェクトを最後までやり抜く継続力
- 英語論文読解による最新技術への感度
⚠️ Weakness(弱み)
- 専門用語に偏りがちで、伝える力が弱い
- 技術志向が強く、市場ニーズを見落としやすい
- 自己PRが苦手で、価値を伝えきれない
- 他分野への理解が浅く、業界知識に偏りがある
🚀 Opportunity(機会)
- あらゆる業界でDX(デジタル化)人材が求められている
- AI・IoT市場の拡大で理系スキルが直接活かせる
- 技術職を中心に売り手市場が続く
- スタートアップの増加で選択肢が多様化
⚡ Threat(脅威)
- 単純作業のAI代替による雇用リスク
- グローバル競争の激化(海外人材との比較)
- 技術革新の加速でスキルの陳腐化が早い
- 文系学生との境界が曖昧化し、差別化が困難
🎓 地方国立大学・工学部学生のSWOT分析(例)
💪 Strength(強み)
- 国立大学ブランドによる学力信頼性
- 研究室での実践的経験と少人数教育
- 「堅実さ」「粘り強さ」といった評価イメージ
- 教授との距離が近く推薦・指導を得やすい
⚠️ Weakness(弱み)
- 東京圏企業での認知度不足
- 情報収集・ネットワーク機会の少なさ
- 就活イベントへのアクセス負担
- 情報格差による戦略遅れ
🚀 Opportunity(機会)
- リモートワーク普及で地理的制約が減少
- 地元企業のDX需要増加
- 「地方出身=誠実・堅実」のポジティブイメージ
- インフラ・製造業界の採用意欲拡大
⚡ Threat(脅威)
- 首都圏有名大学との競争激化
- 地元企業の採用枠縮小
- オンライン面接での印象差(“映え”不足)
- 交通費・距離による活動制限
✅ まとめ:分析が戦略を生み、戦略が結果を変える
SWOT分析の目的は、単なる自己理解ではない。
「自分の市場価値を定量的に把握し、勝てるフィールドを見つける」ことだ。
企業が商品を売るように、君たちは「自分の強みをどう伝えるか」「どんな市場に投入するか」を考える必要がある。
それが理系学生のための自己マーケティング戦略だ。
次節では、3つの視点から市場を分析する「3C(サンシー)分析」について解説する。
