【コース6-2-2】自分を商品として売り込む戦略術|ステップ学習『マーケ思考で読み解く世界』
3C分析で企業ニーズ・自分・競合を整理。相手別に伝え方を変え、就活で勝つ差別化戦略を解説。
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🔍 3C(サンシー)分析:戦場を見極めろ
次に紹介するのは3C分析だ。
これは企業のマーケティング戦略立案で最も基本的なフレームワークの一つで、Customer(顧客・市場)/Company(自社・自分)/Competitor(競合)の3つの視点から市場を分析する手法である。
就活への応用効果
- 商品企画の場面:顧客ニーズ・自社の強み・競合動向を整理し、勝てる市場セグメントを発見できる。
- 就活の場面:企業が求める人材像、自分の立ち位置、ライバルの状況を把握し、差別化戦略を構築できる。
- 共通の価値:主観的な「なんとなく」ではなく、市場全体を俯瞰した戦略的判断が可能になる。
要するに、研究で行う「先行研究調査 → 自分の研究の位置づけ → 新規性の主張」と同じプロセスを、就活市場で実行するということだ。

📊 Customer(市場環境)―企業は何を求めているのか?
| 業界 | 求める人材像 | 重視するスキル |
|---|---|---|
| 製造業(メーカー) | 現場とデータをつなぐ人 | 専門技術・現場理解・チームワーク |
| コンサルティング | 技術を経営戦略に活かす人 | 専門知識・論理思考・コミュニケーション力・体力 |
企業は「課題を発見し、技術で解決する人」を求めている。
そのため、自分のスキルをどの市場に投入すべきかを見極めることが重要だ。
🏢 Company(自分の環境)―君たちの現在地を見直せ
自分を客観視するため、以下の観点で整理してみよう:
- 所属大学・専攻:どんなブランド価値を持っているか?
- 研究テーマ:社会的意義・ビジネス応用はあるか?
- 技術スキル:証明できるレベルか?資格・成果で示せるか?
- 研究以外の経験:インターン、アルバイト、サークル活動など。
- 志向性:本当にやりたいことは何か?長期的視点で考えよう。
⚔️ Competitor(競合環境)―ライバルを知ることから始めよう
就活における競合は、同じ専攻の友人だけではない。
競争相手は、異分野・異大学・異文化からも現れる。
直接競合
- 同専攻・同レベル大学の学生
- 同じ企業・職種を志望する他大学の学生
- 既卒・転職者(社会人経験者)
間接競合
- 文系ながらプログラミングができる学生
- 海外大学の留学生
- 異分野出身でも応用力の高い学生
- AIツール(作業自動化による人的競争)
🎯 出し分け戦略 ― 相手に合わせた「伝え方」を変えろ
同じ研究経験でも、応募先によって伝える切り口は全く異なる。
例えば、君が「チームワークで仮説検証を行った研究経験」を持っている場合、以下のように出し分けることができる。
| 応募先 | 求められる能力 | エピソードの見せ方 |
|---|---|---|
| 研究開発職 | 技術力・仮説検証力・探求心 | 研究の技術的深掘り・課題解決の工夫を強調 |
| コンサルタント職 | 論理的思考・対人調整力・分析力 | チームで協力し、データ解析と意思決定に貢献した点を強調 |
同じ事実でも、相手が評価するポイントを中心に再構成することが重要だ。
🛍️ 個別提案型エントリーシート(ES)の4つのポイント
| 要素 | 一律カタログ式(❌) | 個別提案書式(✅) |
|---|---|---|
| 冒頭 | 「○○を専攻しています」 | 「貴社の○○事業に○○で貢献できる人材です」 |
| 技術説明 | 「○○の技術があります」 | 「○○技術で貴社の○○課題を解決できます」 |
| 実績 | 「精度を5%向上させました」 | 「5%の向上により年間○○万円のコスト削減を実現可能です」 |
| 締め | 「頑張ります」 | 「○○部門で○○の視点から貢献できるよう努力します」 |
💡 営業の鉄則:相手の課題を解決する提案をしろ
君たちの技術や経験は手段であって目的ではない。
企業が知りたいのは「君が入社したら、どのように課題を解決し、どんな姿勢で働くのか」だ。
技術の説明だけでなく、その技術が相手にどんな価値を生むのかを語ることが、最も強力なPRとなる。
💪 実践のヒント:今すぐできる5つのアクション
企業別「個別提案書」を作る。
企業ごとに「活かせる能力」と「解決できる課題」を明確にせよ。
業界の“困りごと”を調べる。
志望業界が抱える課題を3つ以上挙げ、自分なりの貢献アイデアを考えよう。
競合分析を行う。
同じ志望先を狙う学生がどんな強みを打ち出しているかを調べ、差別化を図れ。
翻訳力を鍛える。
技術内容を、文系の人事担当者にもわかる言葉で説明する練習をしよう。
姿勢を見せる。
「熱意」ではなく、「正しい仕事への向き合い方」を伝える。論理的誠実さこそが最大の武器だ。
📚 参考文献
- 文部科学省「令和6年度大学等卒業者の就職状況調査(2024年4月1日現在)」
- 内閣府「学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査」(2022年)
- 文部科学省「学校基本統計」各年度版
(※統計データは公的機関の発表に基づく。概算値を含む場合は推定である旨を明記)
