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【コース4-2-4】君を“データ化”せよ ― 科学的自己分析で見える本当の自分|ステップ学習『自分を知ろう』

日常行動や研究テーマ、短所を分析し価値観と強みを可視化。理系の思考で自分を研究し続ける自己分析法を解説。

2026/02/24
【コース4の記事一覧は▶をクリック】
コース4己(自分)を知ることで、一生が変わる
4-1「天職」は作るものだ。人生のハンドルを自分で握れ
4-2-1君を“データ化”せよ ― 科学的自己分析で見える本当の自分
4-2-2君を“データ化”せよ ― 科学的自己分析で見える本当の自分
4-2-3君を“データ化”せよ ― 科学的自己分析で見える本当の自分
4-2-4君を“データ化”せよ ― 科学的自己分析で見える本当の自分
4-3「得意×やりたい×現実」の最適解 ― 科学的に考えるキャリアの方程式
4-4-1理系キャリアの新常識 ― 「安定か挑戦か」ではなく、「変化にどう向き合うか」
4-4-2理系キャリアの新常識 ― 「安定か挑戦か」ではなく、「変化にどう向き合うか」

日常の癖から価値観を読み解く

📝 小さな行動に現れる大きな真実

君たちの価値観は、研究室での行動や日常の小さな選択に如実に現れる。

一見すると意外だが、これらの「癖」こそが企業の採用担当者が知りたがっている君たちの本質だ。

📋チェックリスト:研究室での行動パターン

  • デスク周り:整理整頓型か、資料で埋もれがちなタイプか
  • 実験ノート:詳細記録型か、要点重視型か
  • 議論スタイル:積極的発言型か、傾聴型か
  • 締切対応:計画的準備型か、直前集中型か
  • エラー対応:原因究明重視か、迅速解決重視か

📚 行動パターンから読み取れる価値観の例

  • 整理整頓が得意 → 効率性・予測可能性を重視
  • 議論を好む → 多角的視点・協働を重視
  • 直前集中型 → 集中力・プレッシャー耐性に自信

日常の“何気ない行動”の中にこそ、君たちの価値観のアルゴリズムが隠れている

 

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研究テーマから「好奇心の軸」を掘り起こす

🪨 研究テーマは君たちの興味の「化石」

君たちが選んだ研究テーマには、君たち自身の価値観と興味の方向性が凝縮されている。

なぜそのテーマを選んだのか。どんな課題意識を持ち、どのようなアプローチで解決を試みているのか。

そのすべてが、君という人間の思考の軸を映し出している。

これを分析することで、将来のキャリア選択に活かせる「好奇心の軸」が見えてくる。

🪜研究テーマ分析の3ステップ

  1. 選択動機の言語化:「なぜこのテーマを選んだのか?」を3つ以上の理由で説明する
  2. 興味の源流を探る:そのテーマに興味を持ったきっかけを時系列で振り返る
  3. 共通要素を抽出:複数の興味や選択から共通するキーワードを見つける

📃分析例

  • 機械学習でエネルギー効率最適化を研究
    • →「社会課題の解決に関心」「データ分析が好き」「効率化への興味」
  • 新材料の合成と評価を研究
    • →「ものづくりへの情熱」「試行錯誤を楽しめる」「品質向上への意欲」
  • ヒューマンインターフェースを研究
    • →「人との接点に関心」「使いやすさを追求したい」「ユーザー視点を重視」
  • 自然言語処理による感情分析
    • →「人間の感情をデータ化できる面白さ」「SNS時代の新しい課題への挑戦」「心理学と工学の境界領域への興味」
    • 興味の軸:「見えないものを見える化する技術」/「人間理解×技術」
    • 起承転結分析:新しい課題への挑戦(起)と、境界領域への興味(承)が強い → 起承タイプの可能性が高い。

🎯 研究で培った「プロセス」に注目せよ

企業が見ているのは、研究内容そのものよりも、研究を通じて培われたプロセスだ。 たとえば、

  • 仮説を立てて検証する力
  • 困難な課題に粘り強く取り組む姿勢
  • 期限やタスクを管理する能力

これらは、どの分野・職種でも活かせる汎用的なスキルであり、 理系学生が持つ最大の強みだ。

つまり、研究テーマの「結果」よりも、「プロセス」にこそ君たちの本質が現れている。 その経験を、ぜひ自分の言葉で語れるようにしておこう。

📖 専門外への興味も見逃すな

理系の君たちが意外と軽視しがちなのが、専門外への好奇心だ。

しかし実際の企業では、この「領域を越えた関心の広さ」が高く評価される。

🔍 観察してみよう:

  • サークル活動での役割
  • アルバイト選びの基準
  • 読書・映画の傾向
  • SNSでフォローしているアカウントの種類

君たちの“専門外”の興味は、将来のイノベーションの種になる。

 

短所を武器に変える発想転換法

💡「欠点」という名の「個性」

就活で必ず問われる「短所」。

多くの学生は「短所がない人間」を演じようとするが、それは大きな誤りだ。

短所は、視点を変えれば君だけの独特な強みになる。

🔬 理系によくある「短所→武器」変換例

短所見方を変えた武器
完璧主義すぎる品質へのこだわりが強い
一つのことに集中しすぎる深い専門性を持つ
説明が専門的すぎる論理的思考力が高い
新しい環境に慣れるのが遅い慎重で計画的
飽きっぽい新しいことへの適応力が高い

🪜 短所分析の4ステップ

  1. 短所の客観化:具体的な場面とともに短所を書き出す
  2. メリット探し:その特性が活かされる状況を考える
  3. 改善の意識:どう向き合い、どう調整するかを明確にする
  4. 強みとの連携:短所と表裏一体の強みを見つける

💡企業が本当に見ているポイント

企業が短所を尋ねるのは、君たちを評価するためではなく、「自分を客観視できているか」「課題へのアプローチをどう考えるか」を見ているからだ。

完璧な人材など存在しない。

企業が求めているのは、自分の特性を理解し、それをどう活かせるかを語れる人材である。

 

まとめ:自己分析は一生続く「研究」

ここまで3つの手法を紹介してきたが、自己分析に「完了」はない。

君たちが研究で新しい発見を重ねるように、自分という研究対象も常に変化し続ける

大切なのは、定期的に自分を見つめ直す習慣を持つことだ。

就活だけでなく、社会人になってからも、転職や新しい挑戦の際にも、このスキルは君たちの人生を支える知的基盤になる。

君たちの論理的思考力と好奇心があれば、「自分」という最も興味深い研究対象を、きっと解明できる。

その発見が、君たちの未来をより豊かで充実したものにしてくれるだろう。

 

次の章はこちら→【コース4-3】 「得意×やりたい×現実」の最適解 ― 科学的に考えるキャリアの方程式

 

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参考文献

  • 独立行政法人労働政策研究・研修機構「ライフライン法による成人キャリア発達の検討」2010年 https://www.jil.go.jp/institute/reports/2010/documents/0114_04.pdf
  • 日本教育工学会論文誌「2つの下位尺度をもつ大学生用メタ認知尺度MAI短縮版の作成」2023年 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjet/47/Suppl./47_S47143/_pdf/-char/ja
  • 東北学院大学「大学生のメタ認知的方略使用を促進するための生成AIの有用性」2024年
  • 竹林一(京都大学経営管理大学院)「起承転結人材モデル」DX人材起承転結モデル
  • 竹林一『たった1人からはじめるイノベーション入門 何をどうすればいいのか、どうすれば動き出すのか』日本実業出版社、2023年

注記:本記事で使用したデータは上記の学術文献に基づいており、一次資料から引用しています。