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【コース4-4-2】理系キャリアの新常識 ― 「安定か挑戦か」ではなく、「変化にどう向き合うか」|ステップ学習『自分を知ろう』

幸せの4因子で価値観を整理し、思い込みを脱却。理系の強みを活かし、自分基準で変化に向き合うキャリア選択を示す。

2026/01/07
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コース4己(自分)を知ることで、一生が変わる
4-1「天職」は作るものだ。人生のハンドルを自分で握れ
4-2-1君を“データ化”せよ ― 科学的自己分析で見える本当の自分
4-2-2君を“データ化”せよ ― 科学的自己分析で見える本当の自分
4-2-3君を“データ化”せよ ― 科学的自己分析で見える本当の自分
4-2-4君を“データ化”せよ ― 科学的自己分析で見える本当の自分
4-3「得意×やりたい×現実」の最適解 ― 科学的に考えるキャリアの方程式
4-4-1理系キャリアの新常識 ― 「安定か挑戦か」ではなく、「変化にどう向き合うか」
4-4-2理系キャリアの新常識 ― 「安定か挑戦か」ではなく、「変化にどう向き合うか」

幸せの4因子で価値観を整理しよう

慶應義塾大学の前野隆司教授が提唱する「幸せの4因子」を使って、自分の価値観を整理してみよう。

これは1,500人を対象に行われた因子分析から導かれた、科学的根拠のある幸福の要素だ。 

🎯 幸せの4因子

  • 「やってみよう!」因子(自己実現と成長)
  • 「ありがとう!」因子(つながりと感謝)
  • 「なんとかなる!」因子(前向きと楽観)
  • 「ありのままに!」因子(独立と自分らしさ)

📊 キャリア選択への実践的応用

  • 第1因子「やってみよう!」
    • →「自分が成長できそうか?」「新しいことにチャレンジできる環境か?」
  • 第2因子「ありがとう!」
    • →「同僚や顧客との関係性は良好そうか?」「社会貢献の実感を得られそうか?」
  • 第3因子「なんとかなる!」
    • →「失敗を許容する文化があるか?」「前向きに挑戦できる環境か?」
  • 第4因子「ありのままに!」
    • →「自分らしさを発揮できるか?」「比較よりも個性を尊重する文化か?」

【実践例:Gさん(材料工学専攻)】

4因子で企業を評価した結果、給料は平均的だが、若手にも裁量があり(第1因子)、チームワークを重視し(第2因子)、失敗から学ぶ文化があり(第3因子)、個性を尊重する(第4因子)中堅メーカーを選択。

入社3年で新素材開発プロジェクトのリーダーに抜擢され、充実したキャリアを築いている。

お金や知名度だけでは幸せにはなれない。

この4因子を満たす企業選びこそが、長期的な満足度と持続的な成長につながるのだ。

⚖️ 「やってみよう」と「ありがとう」を両立させよう

若いスタートアップにありがちなパターンとして、「やってみよう」「なんとかなる」だけで突き進むケースがある。

しかし、市場分析や事業計画を十分に行わずに挑戦を重ねても、感謝(=社会からの共感と信頼)にはつながらない。

挑戦には戦略が必要だ。市場を理解し、顧客に価値を届けることで初めて「ありがとう」の循環が生まれ、それが「幸せな仕事」の土台になる。

 

理系の思い込み地獄からの脱出

🕸️ 「専門性を活かさなければ」という呪縛

「せっかく4年間(修士なら6年間)勉強したのだから、専門を活かさないともったいない」——こう思っていないだろうか?これは多くの理系学生が抱く代表的な思い込みだ。

【事例7:Hさん(農学専攻→会計士→農業スタートアップ支援)】

農学が好きで専攻したが、求人が限られ、経済的にも厳しいと判断。会計士資格を取得し会計事務所へ。

その後、投資会社で農業スタートアップ支援に携わり、農学の知識とビジネスの知見を融合。

「遠回りに見えたが、今思えば最適解だった」と語る。

社会に出てからの人生は長い。

これまでの専門と違う分野に進むことは決して無駄ではない。

むしろ複数の専門を組み合わせることで、唯一無二の価値を生み出すキャリアが形成される。

💭 「理系だから○○しかできない」という思い込み

「理系だから技術職しかない」「文系の仕事は無理」——そう思い込んでいないだろうか。

実際には、理系スキルが活きる職種は多岐にわたる。

  • コンサルタント:論理的思考力と分析力が武器
  • 金融(クオンツ、アナリスト):数理的センスが評価される
  • 営業・マーケティング:技術知識が説得力と信頼性を高める
  • 事業企画・経営企画:データ分析力と仮説検証力が差別化要因
  • 起業:技術判断力と実験的思考が大きなアドバンテージ

理系の持つ論理・分析・課題解決力は、どの分野でも汎用性の高い武器になる。

 

まとめ:価値観を言語化し、未来を掴め

価値観は、頭の中にあるだけでは意味がない。

言語化し、意思決定や行動の基準として使うことで初めて力を持つ。

そして、時代や環境の変化に合わせて定期的にアップデートすることが大切だ。

❓ 思い込みから脱出するための3つの質問

  1. この判断基準は本当に自分の考えか? 他人の期待ではないか?
  2. 10年後の自分が、今の選択をどう評価するだろうか?
  3. 「幸せの4因子」から見て、この選択は自分を幸せにするか?

完璧な答えは存在しない。

だが、自分で考え、自分で決めた選択なら、たとえ失敗してもそれは次の成功への糧になる。

理系として培ってきた思考力と観察力は、どんな道でも通用する武器だ。

他人の基準ではなく、自分の価値観で道を選び、思い込みという檻から解放された自由なキャリアを築いていこう。

 

参考文献

  • ※1:株式会社マイナビ「2024年卒大学生就職意識調査」(2023年4月25日発表)  https://career-research.mynavi.jp/wp-content/uploads/2023/04/2024sotsu_syusyokuishiki_20230425.pdf 
    調査対象:2024年3月卒業見込みの全国大学3年生、大学院1年生(41,197名) 
    企業選択のポイント「安定している」48.8%(前年43.9%から4.9pt増)、「給料の良い」21.4%(前年19.1%から2.3pt増)
  • ※2:Tech Offer「企業選びの条件『1位は〇〇』24卒理系就活生574名本音アンケート!」(2024年8月27日公開)  https://techoffer.jp/rikeishukatsu/questionnaire2/ 
    調査期間:2022年7月29日~8月4日、有効回答数:574名(24卒理系学部生・大学院生) 
    企業の知名度・安定度を重視する学生が32.6%で、景気・世界情勢の不透明さを反映した安定志向が確認される
  • 前野隆司・前野マドカ「"ハッピーワークショップ"の幸福度向上効果」支援対話研究第4号 
    慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科附属SDM研究所
  • 慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科「幸せの4つの因子」研究成果
  • 株式会社リクルート「就職白書2024」データ集 : https://shushokumirai.recruit.co.jp/wp-content/uploads/2024/02/hakusho2024_data.pdf
  • キャリタス「2024年卒理系学生の就職活動(専攻分野別)」調査結果(2023年8月)  https://www.career-tasu.co.jp/wp/wp-content/uploads/2023/08/rikeigakusei_chosa202308.pdf
  • 各種就職・転職関連調査およびケーススタディ(実名は匿名化処理済み)

 

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