キャリアを考えることは、「君にとっての幸せとは何か?」を問い直すこと。焦らず、比べず、自分のペースで“幸せの仮地図”を描いてみよう。それが、TECH PORTALでの最初の一歩になる。
キャリアを考えるとき、いきなり「ノウハウ」を追いかけるのは危険。
ペダルの漕ぎ方だけを必死に学び、がむしゃらに漕いでも、目的地が定まっていなければ、どんどんずれた方向に進んでしまうよね。
安宅和人さんは『イシューからはじめよ』の中で、このような状態を「犬の道」と呼んだんだ。
本当に解くべき問い(イシュー)を見極めず、ただ努力を重ねること自体が意味をなさない道になってしまう――そんな警鐘だ
だからこそ、まず「問いを問う」、つまり“本質をつかむ”ことが大切だ。
たとえば、次のような問いを自分に向けてみること
これは、単なる哲学ではなく「自分を知るための第一歩」。
『孫子』には「彼を知り己を知れば百戦危うからず」という有名な言葉があるんだ。
相手(向き合うもの)を理解し、自分を理解してこそ、意味のある行動ができるんだよね。
紙の地図を広げる場面を思い浮かべて。
……まあ、最近はGoogleマップだけどね(笑)。
観光地でもらうパンフレットのマップを想像すると分かりやすいかも。

地図を使うとき、まず何をする?
この順序を踏まないと、ペダルを漕いでいてもおかしな方向に行ってしまうよね。
たとえば、「目的地は美味しいラーメン!」とだけ決めて深夜2時に行ったら、シャッターが閉まっているかもしれない。
あるいは「人気店」と聞いて行ってみたら、実は自分の好みと全然違う味だった
――これ、ちょっと笑えるけど、キャリアでも同じことが起きるんだ。
目的地や現在地があいまいなままノウハウ(=ペダルの漕ぎ方)を学んでも、
結局は「自分の幸せ」から外れた場所にたどり着いてしまうリスクがあるんだ。
哲学者ソクラテスの思想として伝えられる「無知の知」は、
「自分が何を知らないか」を知ることこそ、学びや成長の出発点であるという考え。
また、アインシュタインに由来するとされる言葉に、次のようなものがあるんだ。
「もし世界を救うのに1時間しかないなら、55分を問いを立てることに使う。」
それほどまでに、“問いの質”が“人生の質”を決める。
だからこそ、キャリアについて考えるときに最初に立ち返るべき問いは、とてもシンプルでありながら、人生を大きく左右する問いになる。
その答えは、意外とシンプル。
キャリアについて考える本当の目的は、ただひとつ。
👉 「幸せに、自分の人生と時間を送りたいから」
キャリア、職業選択、進路、就職活動――。
言葉はいろいろあるが、結局はすべて、
「限りある人生を、幸せに過ごしたい」という根源的な願いから始まっている。
だからこそ、キャリアを考えるとは、
「自分にとっての幸せとは何か」を考えることそのものなんだ。
ここで一つ、大切な問いが生まれる。
――そもそも、何も選ばないという選択肢も、幸せの一つの形なのでは?
実は、これには2つのパターンがある。
① 受動的流され型
「なんとなく」「面倒だから」「周りに合わせて」流されてしまうタイプ。
リスクや代償を理解しないまま、結果的に「選ばない状態」になってしまうパターン。
② 意識的棚上げ型
選択しないことのリスクを理解したうえで、「今はまだ選ばない」と戦略的に保留するパターン。
これは立派な“意識的な選択”。
多くの場合、問題になるのは①のほう。
まずは「幸せになりたい」という素直な気持ちに沿って、自分のキャリアや行動を選んでいくことが、結果的に自分の求めるものへ近づく最初の一歩になる。
「自分が何をやりたいか分からない」という学生はとても多く、今の時代ではむしろ自然なこと。
そんなときこそ、思い出してほしいことがある。
👉 キャリアについて考えるとは、「自分にとっての幸せって何だろう?」という本質を考えること。
地図の例で言えば、現在地(自分は何者か)が分からないときほど、
まずは「どこに向かいたいのか」(=自分なりの幸せの方向)」を、ぼんやりとでも描いてみることが大切。

1️⃣ 自分にとっての「幸せ」や「大切にしたいこと」を、曖昧でもいいから描いてみる。
2️⃣ そのうえで、「キャリア」という地図を広げ、どう進むかを考えてみる。
この順番こそが、君たちらしい未来をつくる道筋。
🔸まずはノートの片隅に、「自分が大切にしたいこと」を3つ書き出してみよう。
それが、君たちの“人生地図”の第一歩になる。

キャリアを考えることは、「君にとっての幸せとは何か?」を問い直すこと。
焦らず、比べず、自分のペースで“幸せの仮地図”を描いてみよう。
それが、TECH PORTALでの最初の一歩になる。