「働く=他者貢献」を原点に、動機・幸福・キャリアを科学的に再設計。10年後を見据えた仕事の選び方を問う。
理工系学生が抱く「働くこと」への疑問や不安に対して、語源から現代のキャリア形成まで、本音で読み解く。
これは単なる就活ハウツーではない。
「働く意味」を一生考え続けるための、リアルで実践的な視点を示す。
綺麗事ゼロ、社会の現実を踏まえたスパイシーなメッセージだ。
🌶️ 本当にその会社で10年働き続けられる?君たちの“働く理由”は何だ?
まずは原点から考えよう。
「働く」という言葉の語源を知っているだろうか?
一般に「働く」は「傍(はた)を楽(らく)にする」、つまり周囲の人を助ける・楽にするという意味から来ているとされる。
(※日本語学的には諸説あるが、近年は「他者貢献としての働く」解釈として広く紹介されている。)
キャリタス就活2024調査によると、
入社決定時の勤務先満足度81.8% → 入社1年後には75.3%へ低下(−6.5pt)。
なぜ下がるのか?
理由は明快だ。
「自分のためだけ」に働こうとするからだ。
給料、安定、将来性──もちろん大切。
だが、それだけでは続かない。
現代語訳するとこうなる:
「就職」は、自分の生活のためだけではない。
慶應義塾大学・前野隆司教授の「幸せの4因子」のうち、
第2因子「ありがとう!」(つながりと感謝)は、まさに「傍を楽にする」の実践と言える。
🌶️ 君たちの研究や行動は、誰かの“ありがとう”につながっているか?
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「誰のために働くのか?」
この問いが、仕事の意味を決定づける。
社会の構造を現実的に見れば、働きの目的は次の4層に分けられる。
国内外の調査でも、「より大きな目的」を意識して働く人ほど、仕事満足度が高いことが示されている。
🌶️ 君たちは今、どのレイヤーまで見えている?
レイヤー1(自分)だけなら、それは“仕事”ではなく“労働”かもしれない。
4層を見て「結局、どれを優先すればいいんだ?」と思うかもしれない。
答えは──自分のために働こう。
「他者貢献って言ったじゃないか!」と思うだろう。
だが、ここで言う“自分のため”とは、自分を成長させることで他者にも価値を返すという意味だ。
📊 神田昌典氏『非常識な成功法則』でも、まずは自分の欲求を満たし、それを段階的に高めることが成功の基本と述べている。
これはマズローの欲求階層説とも一致する。

段階1(下位層):生理的・安全欲求
→ 食べて生きる・安全に暮らす
→ 働く意味:「生存と安定のため」
段階2(中位層):社会的・承認欲求
→ 仲間とつながり、社会の一員として認められる
→ 働く意味:「つながりと承認のため」
段階3(上位層):自己実現欲求
→ 自分らしさを発揮し、価値を生む
→ 働く意味:「自己実現と他者貢献のため」
ここで、前野隆司教授の「幸せの4因子」が再び登場する。
これらを実践できる働き方こそ、“真に自分のための仕事”だ。
働き方には、大きく2つのスタイルがある。
どちらが正解かは君たち次第だが、リスクと向き合う必要がある。

| 項目 | サーフィン型(Surfing) | ダイビング型(Diving) |
|---|---|---|
| 特徴 | トレンドに乗り、短期で成果を出す | 一分野を深く掘り下げ、専門性を磨く |
| メリット | 変化に強く、新しい挑戦がしやすい | 希少価値の高い専門家として成長 |
| デメリット | 専門性が浅く、継続的成長が難しい | 柔軟性を失うリスク |
| 向いている人 | 多様な経験を楽しむタイプ | 集中力と継続性を重視するタイプ |
理工系学生の多くは、もともとダイビング型に適性がある。
なぜなら:
しかし現代は、「T字型人材」「π型人材」が理想とされる。
🌶️ 「何でもできる器用な人」と「誰にも負けない専門家」。
君たちは、どちらの方向に進みたい?
仕事が幸せにつながる3つのメカニズムを、心理学・行動科学の知見にもとづいて解説する。きれいごとではなく、データと実務感覚を両立させた話だ。
心理学者ミハイ・チクセントミハイのフロー理論では、人が深い没入と満足を感じる条件として、概ね次が挙げられる。
理工系の仕事は、この条件を満たしやすい。
「誰かの役に立っている実感」は、主観的幸福感の上昇と関連があることが、心理学研究で繰り返し示されている。感謝介入(感謝日記・感謝の振り返り等)は、
などに資する傾向が報告されている(効果量・持続期間は研究により幅あり)。
理工系の仕事は「感謝の見える化」をしやすい。
価値観と行動の一貫性(自分らしさ)が実感できると、エンゲージメントや創造性が高まり、離職意向は相対的に下がりやすいと示す研究がある(効果には個人差)。
理工系学生が持ちやすい動機・特性――
――と仕事が噛み合うほど、幸福度のドライバーが強化されやすい。
キャリタス関連の2024年調査では、入社1年目で「想定以上に成長」「想定どおりに成長」を合算して63.8%。約3人に2人が一定の成長実感を得ている。一方で、実感できない層も存在する点は押さえておきたい。
過去の選択とこれからの選択は、同じでなくていい。積み重ねを再設計し、強みに変えていこう。
どこで働くかは、どう働くかと同じくらい重要。理想像だけでなく、現実面も直視して選ぼう。

働き方別の「総合満足度」は、個人の価値観・裁量の度合い・人間関係に強く依存し、単純な優劣はつけにくい。自分にとっての評価軸を明確化してから比較しよう。
キャリアの段階設計(フェーズ戦略)と収入ポートフォリオ(副業・資産形成)の併用で設計可能だ。
心理学者エドワード・デシ、リチャード・ライアンの自己決定理論(SDT)を手がかりに、動機の段階を把握し、外発→内発へと質を高めよう。

理工系が狙いたいのは、統合的調整+内発的動機の組み合わせ。
ただし、多くの場合は外発で始まり、深く取り組む中で内発が芽生える。
研究室での長時間実験や開発プロジェクトで、最初は「単位・就活のため」でも、いつの間にか「面白い」に変わる経験――それが内発への移行だ。
つまり、やり始めて本気で取り組むからこそ、やりがいと面白さが見えてくる。最初から完璧な動機は不要だ。
この答えは時間とともに変化してよい。大切なのは、変化に気づき、より深い満足へ微調整し続けることだ。

「働く」の核は「端(はた)を楽にする」=他者貢献。
理工系の君たちには、技術で課題を解く力がある。ただし、それが幸せにつながるかは、動機の質・働く場・誰のために働くかで大きく変わる。
2024年時点の各種調査でも、成長実感や満足度は個人差が大きい。表面的条件だけでなく、自分らしさ・貢献実感・学習機会という内側の評価軸で選ぼう。
本当の幸せは、自分らしく、誰かの役に立ち、成長し続けられる場所に宿る――それが「端を楽にする」という原点だ。
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